東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

久々に読書。
少し前に読んでいたのですが、読んですぐの状態で思い起こしながら書くと
いろいろ考え込んでしまいそうだったので。


読んだきっかけは、会社宛メールにウィークリーまぐまぐかなんかで
最後の下りの編集者に対しての思いを吐露した文章を取りざたしていて、
そこが気になっていたところに、書店で本を見かけて装丁が綺麗で
もう買わずにはいられなかったという、そんな経緯があります。


ちなみに内容は、著者リリー・フランキーが生まれてから、著作者のお母さんが亡くなるまでのお話。
ほんとにサブタイトル通り『オカンとボクと、時々、オトン』、だったんですが、なんだろう。
すごく真っ直ぐストレートにフランキーさんちが描かれている。
驚かせよう、泣かせよう、感動させよう、演出的な、そういうところが微塵もない。
いろんなことが心にストンと落ちてくる感じというか。
ダイレクトに気持ちの揺れ動き、タノシイツライ、カナシイ、
そういうものがロードムービーを見ているような感じで素直に心に沁みたというか。
実は買うときに本の帯のギッシリの推薦文に引かないでもなかったんですが
読んでみると確かに誰かに読んでもらいたくなる本。

だけど、『泣ける』という、そういう表現が多くて、
それ以外に説明のしようがないのかもしれないんだけれども、
それだけじゃなくて、素直な自分の気持ちで、泣いて、笑って、喜んで、哀しむ、
全部ができる本なのではないかなー・・・。