読み終わったよー。

婦系図 (新潮文庫)

婦系図 (新潮文庫)

泉鏡花
「湯島の白梅」で有名な婦系図は映画や芝居と全然違うな、というのが印象。
にしても、主人公の早瀬さん、最悪です。
師匠に言われるまま、女は捨てるし、その遠因となった一家に復讐してるわで
「待て」な行動連発。でも、最後の幕引きはかっこよかったです。
ただ、まあ婦系図で大事なのは時代背景と鏡花の思想で、
個人主義」によるところの自由に関しての早瀬の叫びはグッとくるものがある。
しかしまあ、鏡花の女性に関しての表現は徒っぽい。
女が登場すると、すごい「美女」を想像しちゃいます。